スポンサーサイト

-- --, -- | Posted in スポンサー広告

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Young Avengers Presents #6 HAWKEYE

09 26, 2010 | Posted in Young Avengers

2 Comments


yap6_001.jpg
(published in 2008 August)
----------------------------------------------------------
Write: Matt Fraction
Art   : Alan Davis & Mark Farmer
Color: Paul Mounts
----------------------------------------------------------
「Young Avengers」とは、30世紀の未来からやって来たアイアン・ラッドによって集められた10代の若者達によるヒーローチームである。

 後にアイアン・ラッドは悲壮な決意を胸に未来世界へ帰っていったが、 残された仲間達--パトリオット、ホークアイ(2代目)、ウィカン、ハルクリング、スタチュー、ヴィジョン(2代目)、スピードは、偉大なるAvengersを冠したその名に恥じぬ活躍を続けるだろう!

 というわけで、「Young Avengers v1(2005-2006)」本誌が全12冊で一旦終了した後、メンバーそれぞれにスポットライトを当てたミニシリーズとして発刊されたのが、この「Young Avengers Presents」誌(全6冊)です。

 当時のマーヴェル・ユニヴァースは、ヒーローの登録を義務化した「ヒーロー登録法」が政府によって施行され、登録法賛成派と反対派にヒーローたちが分かれ争ったCivil Warと、その結果、最終的に政府に投降したキャプテン・アメリカが暗殺された直後にあたります。

 更に、スタチュー以外のYoung Avengersメンバーは登録を拒んだままでいるため、常に逮捕される危険と背中合わせでヒーロー活動を行っている状況にあります。

 また、このイシューでは、後に同ライターが手掛ける「Hawkeye (2012)」において、ダブル・ホークアイとしてタッグを組むことになる初代ホークアイことクリント・バートンと、二代目ホークアイであるケイト・ビショップとの出会いが描かれます。
hawkeye201201.jpg

----------------------------------------------------------
Characters:
ironlad.jpg Iron Lad アイアン・ラッド 

本名:Nathaniel Richards ナサニエル・リチャーズ
後に征服者カーンとなる運命を背負った少年。Young Avengersを結成した後、未来世界に帰って行った。本イシューには登場しません。

eli.jpg Patriot パトリオット
本名:Elijah "Eli" Bradley イライジャ”イーライ”・ブラッドリー
歴史から消された初代キャプテン・アメリカの孫。祖父から受継いだ超人血清の作用で超人的な能力を得た。

billy.jpg Wiccan ウイカン
本名:William "Billy" Kaplan ビリー・カプラン
魔法使い。強大な現実改変能力を秘めている。普通の人間として育ったが、その肉体にスカーレット・ウィッチの失われた子供達(双子だった)の魂が転生したのでは?……と本人は考えている。

teddy.jpg Hulkling ハルクリング
本名:Theodore "Teddy" Altman テディー・アルトマン
シェイプシフター、怪力、飛行能力の持ち主。クリ―星人の英雄キャプテン・マー=ヴェルとスクラル星人のアネリー姫の間に生れた息子。ウイカンと交際している。

kate.jpg Hawkeye ホークアイ
本名:Kate Bishop ケイト・ビショップ
普通の少女ながら、正義感の強さと鍛え上げた運動能力でヒーローとなる。
物怖じしない言動を見込まれ、キャプテン・アメリカ直々にホークアイの名と装備を与えられる。

cassie.jpg Stature スタチュー
本名:Cassandra Lang キャシー・ラング
死亡した二代目アントマン、スコット・ラングの娘。巨大化、縮小化能力を持つ。
超人登録を行ったため、政府の機関で訓練を受けているが、チームメイト達との友情は変わらず。

tommy.jpgSpeed スピード
本名:Thomas "Tommy" Shepherd トミー・シェパード
超スピードの持ち主。物体の分子を振動させて爆発させることもできる。
ウイカンとは別々に育ったが、双子のように同じ顔をしており、やはりスカーレット・ウィッチの子供が転生した可能性がある。

vision.jpg Vision ヴィジョン
アイアン・ラッドが残したハイテック・アーマーに初代ヴィジョンのデータがダウンロードされて生れた。アイアン・ラッドの脳波パターンを持つが、本人は別個の人格だと主張している。

Ronin ローニン 
本名:クリント・バートン
初代ホークアイ。

------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
<本編内容紹介>

 夜のセントラルパーク。ケイトは、チームメイトのイーライとカップル用の馬車に乗っている。それにしては、ぎこちない二人。イーライは手にした花束さえ渡せずにいる。

yap6_003.jpg 

ケイト: とんでもない間違いを犯した。とんでもない間違い。とんでもない……。

ケイト 「ねぇ、イーライ。ずっと考えていたんだけど、デートなんかするべきじゃないわ。私達、友達だもの。面倒なことになったら嫌でしょ? あなたはいいの?」

イーライ 「勿論、良くはないさ。お前の……言う通りだ。面倒事も感情的になるのもちょっとな。デートなんてとんでもないぜ」

ケイト: どっちにしろ、親友の気持ちをちょっと傷つけてしまった。

 ふと二人の唇が近付きそうになっても、ケイトは全力で拒否する。イーライのことは好きだ。しかし、彼女はどうしても男性に心を開くことができないのだ。

 その時突然、御者の扮装の下からローニンが正体を現す。手綱を放たれた馬が駆け去る。ローニンとは、今は地下に潜り秘密活動を行っている登録法反対派のアヴェンジャーズ・メンバーである。

yap6_004.jpg 

 ローニンは、いきなりケイトたちに襲いかかってきた。ローニンの最初の蹴りをまともに喰らったイーライは、馬車から転げ落ちて意識を失ってしまう。一人でローニンに応戦するケイトだったが、ローニンが武器を使わないでいることから、彼に本気で戦う意図はなく彼女を試しているだけだと気付く。

ローニン 「戦いに怯えたりパニックを起こしたりはしなかったな。いいぞ。この目で君の実力を実戦的に見たかった。次は弓の腕前を見たい。明日、弓矢を持ってここへ来い。誰にも言うな」

ケイト 「私のこと、どれだけ馬鹿だと思っているの? どこかの倉庫にのこのこ出かけて行って殺されるような馬鹿だと?」

ローニン 「もし殺すつもりなら、ここでやっている」

 そう言い残し、ローニンは姿を消す。ケイトはイーライを起こすが、ローニンとのことは黙っておくことにした。デートが台無しになったイーライは、怒って立ち去ってしまう。

------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
 翌日。ケイトは指定された建物に出向いてみる。そこは普通の高級アパートメントだった。注意深く一通りの警戒をした後、意を決して建物の中に入る。しかし、訪問者名簿には予め彼女の名前が記されており、ドアマンが特別な階に行く特別なエレベーターに案内してくれただけであった。

 エレベーターのドアが開くと、そこには男が待ち構えていた。

yap6_008.jpg

クリント 「やあ、ケイト。俺はクリント・バートン。ここはアヴェンジャーズの……臨時本部だ」

ケイト 「クリント・バートンって……。何てこと、あなた生きているの?!? あなたはホークアイでしょ!

クリントは、一般的にはCivil War以前に起こったアヴェンジャーズ・マンション襲撃事件で死亡したと思われている。

 クリントは彼の「死後」にキャプテン・アメリカを通してホークアイの名前と弓矢を譲り受けたケイトの腕前を見たいと言い、ロビン・フッド・ショットをやってみろと要求する。

 ロビン・フッド・ショットとは、的に刺さっている矢を次の矢で射抜くことである。矢筈側に刺さるだけででなく、鏃(やじり)前まで真っ二つに引き裂かねばならない。ケイトは、それは誰にとっても不可能だと言い返す。

クリント 「20ドル賭けるってのは? 興味を引かれるだろ」

ケイト 「20ドル? 私、お金持ちなの。アメックスのブラックカードでも出さない限り……」

クリント 「金持ちの嬢ちゃんか。いいぜ、これならどうだ? 俺がこのショットをモノにしたら、君は俺にその弓を返すんだ」

ケイト 「でも……でも、これは私の弓だわ。キャプテン・アメリカが私にくれたんだもの

クリント 「確かに。彼はそういう男だった……優しくて、センチメンタルなのさ。それで、君に弓矢を引き継がせるのが妥当だと考えた。まあ、妥当だったかもしれない、もし俺が……」

ケイト 「死んだままなら」

クリント 「その通り」

 渋るケイトに、クリントはもし自分が失敗したらホークアイの名前も装備も正式に譲り渡してやる、Young Avengersについても好きに活動していい、ただし、成功したならその全てを返上しろと条件を突きつける。

クリント 「聞きな、ケイト。何も人生訓を垂れようってわけじゃないが……そんなんじゃ、君は気の進まないと思った一矢を外すようになるぞ。それは、生きているとは言えない。人生を見物しているに過ぎない。全ての一矢において、どんなに不可能と思えても、そこにやる価値があるのなら……矢を放て」

 クリントは科学的に不可能な筈のロビン・フッド・ショットを、たったの一矢で見事にきめる。一度死んでも“鷹の目”は健在であった。ケイトは言われるままに弓を返すしかなかった。

------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
 ケイトがヤング・アヴェンジャーズの基地に戻ると同時に、万一の時のために姿を消して彼女に同行していたウィカンことビリーの口からボーフレンドのテディへ、テディからキャシーへ、キャシーからヴィジョンへと事の顛末がチームメイトに知られていまう。

 更に、デートに失敗した当てつけもあってか、イーライは弓矢を取られたことを厳しくなじるのだった。負けん気の強いケイトには我慢のならないことだ。

 ジムでサンドバックを殴って憂さを晴らそうとしていたケイトに、スピードことトミーが近寄ってくる

トミー 「取り返せばいいじゃん。さあ、ちょっとした犯罪タイムと行こうぜ」

------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
 アヴェンジャーズたちがパトロールに出払っている深夜を狙って、ケイトとトミーは、アヴェンジャーズの隠れ家に侵入する。

 そこで、弓矢を見つける前に、ケイトはふとテーブルに置かれた写真立に目が留まる。そこには、アヴェンジャーズに加わったばかりの頃のホークアイ、スカーレット・ウィッチ、クィック・シルバー、そしてキャプテン・アメリカが写っていた。
yap6_018.jpg

ケイト: わぁ……彼ら……みんな凄く若い。私達と同じくらい若くて……。

 写真に見入るケイトだったが、その時、エレベーターの到着音がする。アヴェンジャーズが帰って来たのだ。しかも、トミーはケイトを置き去りにして超スピードでさっさと姿をくらましてしまう。ケイトは取り返した弓矢を掴んで、とっさにバルコニーに姿を隠す。すると、ルークとクリントの会話が漏れ聞こえてきた。

 困難な状況でYoung Avengersの面倒までみられないと言うルークに、クリントは彼らは良く戦っている、先達として何らかの手助けをするべきだと話す。

クリント 「何も手元に置こうって訳じゃない。後見人みたいなもんだ。子供たちが好むと好まざるとにかかわらず、あいつらは俺達の未来だ」

 まるでキャプテン・アメリカのような口ぶりだと返すルークに、クリントは認めて言う。キャプテン・アメリカだったら、そうしたかった筈だと。

クリント 「俺がキャップみたいに聞こえるのは、それこそキャップが子供たちにしてやりたかったことだからだ。たとえ、あいつらが次から次へとヘマを仕出かそうともな」

 バルコニーでクリントの言葉に聞き入っていたケイトはそっと呟く。

ケイト 「ありがとう、ホークアイ」

------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
 翌日。ケイトがクラブハウスのトレーニングルームで取り戻した弓の鍛錬に励んでいると、その背後から、どこからともなくローニンが現れる。

 クリントは次に忍び込む時には香水を付けるなと釘を刺してから、弓を取り上げるつもりはないと告げる。そして、昨晩、ケイトが自身の信じるものの為に恐れず立ち上がってみせた褒美だと言いい持参した包みを彼女に手渡した。

 ケイトが包みを開くと、それは……アヴェンジャーズの隠れ家に飾られていた写真だった。驚くケイト。

yap6_023.jpg 

ケイト 「あぁ、クリント……。クリント、これは貰えないわ」

クリント 「アヴェンジャーズには伝統、団結、家族主義、遺産といったものが常にある。俺は直に体験しなきゃならなかったから、分かっている。最初に人々から不信と疑いの目で見られ、多少嫌われていたアヴェンジャーってのは、この俺なんだぜ。さあ、今度はお前達の番だ」

 写真の中で微笑んでいるホークアイ、スカーレット・ウィッチ、クィック・シルバーは、元々はヴィランだったが、キャプテン・アメリカがアヴェンジャーズに受け入れ、ヒーローとして育て上げた若者達だった。

クリント 「俺達は君達の為にここにいる。外に出て戦え。失敗をしろ。時々は世界を救え。俺達が見守っている。ただ挑戦し続けるんだ、いいな?」

 この瞬間、一人の経験豊富なアヴェンジャーから、もう一人の若きアヴェンジャーへと、名前と装備以上のものが引き継がれたのである。かつて、キャプテン・アメリカが若きホークアイにそうしたように。

 その夜、ケイトはイーライにキスをし、彼と仲直りをしたのだった。

The End

翻訳は原書をお持ちの方、または電子書籍サイト等で閲覧できる方にのみご覧いただけるようパスワードをかけています。
ユーザー名 yap6
パスワード 「Young Avengers Presents #6 HAWKEYE」 本編、最終ページ最後のコマのイーライ(パトリオット)の台詞から、ラストの単語8文字を全て半角小文字で。
(ピリオド等の記号は含みません)。

翻訳

------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
<コメント>

 平均年齢16歳の子供達がヒーローを名乗って登場した際、記者はその外見や能力がアヴェンジャーズを意識していることに着目し、彼らを「Young Avengers」と名づけました。

 しかし、本家アヴェンジャーズを率いていたキャプテン・アメリカは、どうにかして彼らの活動を止めさせようと考えました。そこで、子供達が命の危険を伴うヒーロー活動に飛びこむのを止めようと、キャップが取った手段は、「子供達の保護者に知らせる」でした(Young Avengers v1 #1)。つまり、あくまで大人として「子供」を保護しようとしたのです。

 というのも、キャップにはかつて相棒だったバッキーを年若くして死なせてしまった苦い経験があったからです。たとえ、戦時下で、バッキー自身もキャップの相棒であることを望んでいたとはいえ、結果として、一人の少年の16歳〜21歳までの青春期を奪い、更に人生を壊してしまったことへの悔恨は非常に深いものでした。

 そして、遂には「もし、今後その(ヒーローの)ユニフォームを着ているのを見かけたら、アイアンマンと私でどんな対処をしても君らを阻む。装備を置いて立ち去りなさい」と厳しく戒めます(Young Avengers v1 #6)*****。

 しかし、キャップの心配をよそに、子供達は子供達なりに危険に対処するよう試み、なぜ自分達がヒーロー活動を行うのか、それに対する覚悟を決めていきます。そして、”普通の”生活をするように諌めるキャップに、ケイト・ビショップは面と向かって言いきります。

「あなた達が何を言おうと、自分達は悪人を追うことをやめるつもりはない。パワーがあろうと、なかろうと。何故って、それが自分達だから。もし私達を本気で守ろうとしてくれるなら、止めるのではなく、訓練してほしい」(Young Avengers v1 #12)

 敵には恐れず立ち向かい、更に”キャプテン・アメリカ”にさえ憶することのないケイトの姿に、キャップは何をしても止められない決意を悟ったのでしょう。ケイトにホークアイの名と、初代が遺した装備を与えます。『あんな風にキャプテン・アメリカに立ち向かったアヴェンジャーは、ホークアイしかいない』とメッセージを添えて。

 さて、その”キャプテン・アメリカに立ち向かった”初代ホークアイこそ、今回ケイトの前に現れたクリント・バートンだったわけです。

 ケイトの前では思慮深き先輩然としているクリントですが、実際のところ、キャプテン・アメリカが一番手を焼いた教え子だったのが彼です。若い頃のクリントは自信過剰で自己中心的、何かというとキャップに喰ってかかり、権威には脊髄反射的に反抗する若者だったわけです。(正直、だいぶ大人になってからもそんな感じが抜けない人でした)。

 しかし、いざキャップがいなくなってみると、キャプテン・アメリカとアヴェンジャーズの意思を人一倍大切に思っていたのが、はねっかえりのクリントだったのです。

 クリントがキャップと違って、最初から子供達を止めようとせずに、見守るスタンスに立っていたのは、彼自身が十代半ばから一人で生きてきたことと、ヒーロー活動の最初の一歩が反発しつつもキャップに教えを請うことだったという、キャップよりも子供達に共通する経験を持っているせいかもしれません。

 また、クリントがケイトに贈った写真に写っていたメンバー、スカーレット・ウィッチとクィック・シルバーは、ホークアイと同時にアヴェンジャーズに入り、一緒にキャップの訓練を受けた、いわば「同期」のような関係にあります。この姉弟が引き起こした"Avengers Disassembled"や"House Of M"事件の後さえ、クリントが自分達世代の象徴として彼らの写真を大切に扱うシーンは、深いところでの絆を感じさせ非常に感慨深いものです。

 これらの描写を通して、キャップ、クリント達、そしてケイト達へと受継がれていく世代間の関係がよく分かる、とても良いイシューでした。




スポンサーサイト

検索フォーム
プロフィール

Scholarly Room

Author:Scholarly Room

スカーラリー・ルーム
お問い合わせ
Marvel Comicsの紹介ブログです。
趣味で運営しています。



[管理画面]

最新記事
カテゴリ
リンク
月別アーカイブ
最新コメント
RSSリンクの表示
    
RSS
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。