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Captain America vol.3 #50 "Days Gone By"

10 03, 2010 | Posted in Captain America

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cap50_001.jpg
 
(Published in July 2009)
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Write: ED Brubaker
Art : Luke Ross & Rick Magyar
Color: Frank D'armata
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 「ヒーロー登録法」の是非を巡りヒーローたちが賛成派と反対派に別れて争ったCivil Warに一旦の終結をもたらしたのは、反対派のリーダーであったキャプテン・アメリカことスティーヴ・ロジャーズの投降だった。だが、ロジャーズは投降後に暗殺されてしまう。
 その後、 かつて第二次世界大戦でキャップの相棒「バッキー」として活躍した ジェームズ・ブキャナン・”バッキー”・バーンズ新生キャプテン・アメリカとなる。
 しかし、ジェームズには米ソ冷戦中に旧ソビエト連邦によって洗脳され、暗殺者ウィンター・ソルジャーとして夥しい血で手を汚した過去があった。
 親友であり、兄であったロジャーズの遺志を継がんと日々奮闘するジェームズだったが、彼の過去----「バッキー」の記憶、ウィンター・ソルジャーの罪が容赦なく新生キャプテンアメリカの胸中を脅かすのだった。

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<登場人物>

(New) Captan America キャプテン・アメリカ
本名 James Buchanan "Bucky" Barnes
ジェームズ・ブキャナン・”バッキー”・バーンズ
元バッキー、ウィンターソルジャー。

Captan America キャプテン・アメリカ
本名 Steave Rogers
作中では死亡中。今回は第二次世界大戦中の回想シーンに登場。

(new) New Avengers ニュー・アヴェンジャーズ
トニー・スターク(Iron Man)を失脚させ、S.H.I.E.L.Dに代わり新設した
政府の安全保障機関H.A.M.M.E.Rのトップにまで登り詰めた悪人ノーマン・オズボーンに対抗すべく、 アヴェンジャーズのメンバーを中心に地下活動中。
メンバーは、ローニン(初代ホークアイ)、ルーク・ケイジ、スパイダーマン、ウルヴァリン、 ブラック・ウィドー(=ナターシャ)、Ms.マーベル、モッキンバード、スパイダー・ウーマン、 ジェシカ・ジョーンズ、アイアン・フィスト、キャプテン・アメリカ(=バッキー)

Ronin ローニン
本名 クリント・バートン
ニュー・アヴェンジャーズのリーダー。初代ホークアイ 。

(the original) Human Torch 初代ヒューマン・トーチ
本名 Jim Hommond ジム・ハモンド
発火能力を持つアンドロイド。第二次世界大戦中にキャプテン・アメリカとともに戦った。

Toro
本名 Thomas Raymond トーマス・レイモンド
ヒューマン・トーチの相棒。発火能力を持つ人間(あるいはミュータント)。
まだ少年で保護者に対するようにヒューマン・トーチを慕っている。

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<内容紹介>
混乱を避けるため、新生キャプテン・アメリカとしての現在のバッキーを「ジェームズ」とし、
第二次世界大戦中の回想シーンに登場する過去のバッキーを「バッキー」として表記します。
回想シーンに登場するキャプテン・アメリカは、=スティーヴ・ロジャーズです。


現在

 ニューヨークの下町、ビルからビルへと駆け抜けるキャプテン・アメリカを追って、上空から飛行サイバースーツに身を固めたテロリスト達が襲い来る。

cap50_004.jpg 

ジェームズ: これが、君がキャプテン・アメリカになった時に起こることだ。そう、これが俺の誕生日の過ごし方だよ……戦闘さ。

 ジェームズは、かつての自分が過ごした「誕生日」に思いを馳せる。

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1941年 リハイ基地

 16歳の誕生日、バッキーは未成年にもかかわらず下士官クラブ(酒場)で喧嘩沙汰を起こした咎で営倉に入れられていた。

cap50_008.jpg 
 兵士だった父親が戦死して以来、身寄りのないバッキーは軍属として基地で育てられていた。志願年齢には達していないため実戦経験はまだない。しかし、彼の生来の破壊気質は親代わりの少佐が匙を投げる程だった。

バッキー 「申し訳ありません、少佐。揉め事を起こすつもりはありませんでしたが、あの下っ端水平どもが因縁をつけてきたのであります」

(バッキーはジェスチャーを交えながら悪びれもしない)

少佐 「この2年というもの、こんなに私の頭痛の種になった16歳はお前だけだ。昨年は、お前の闇商売を隠蔽してやって……そうだ、おしゃかにしたジープもだ。おまけに今度はこれだ」

バッキー 「罰は受けます、少佐。俺のせいで少佐の立場を悪くしたくはありません」

(しれっと言うバッキー)

少佐 「そこで、一風違った誕生日プレゼントをやることにした。身支度を整え、荷物を纏めろ、ソルジャー。0600時にイングランドに向けて出発だ。特殊戦闘訓練がお前を待っている」

 この時、バッキーが受けた特殊戦闘訓練とは、すなわちキャプテン・アメリカの「少年相棒バッキー」になるためのものだった。

ジェームズ: フィリップス将軍はこう言ったものさ、俺は今まで見た中でも最高の、生れついての戦士だと。
気付いてみたら、俺はスティーヴ・ロジャーズに会い、軍上層部はプレスに物語をでっち上げていた。『基地育ちの少年がキャップの相棒に!』ってな。
それは国中の子供達に自分だってキャップの相棒になれるかもしれない、と思わせた。

1943年 ドイツ占領下のポーランド

 秘密任務中のインヴェーダーズ(キャプテン・アメリカ、バッキー、トロ、ヒューマン・トーチ)の隠れ家で、年少のトロは18歳になるバッキーのために、こっそりとバースディケーキを用意していた。

 しかし、ケーキを頼んだ宿の女将がナチスのスパイであったことから、彼らの居場所がナチス側に漏れてしまう。

キャプテン・アメリカ 「待て……女将と言ったか? ケーキにどんなデコレーションを頼んだんだ?」

トロ 「スティーヴ! 台無しだよっ!」

バッキー 「ケーキって?」

キャプテン・アメリカ 「彼女にバッキーの名前を言ったのか?」

トロ 「(キョトンとして)うん、そりゃそうだよ」

 その結果、ナチスの超人、マスター・マンとウォリアー・ウーマンに隠れ家を襲撃される。

バッキー 「お前、俺の誕生会をやろうとして、隠れ家をバラしちゃったのかい?」

トロ 「ワザとじゃないさ。でも……ま、そんなところ」

バッキー 「何てダチだよ」

cap50_017.jpg
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現在
 キャプテン・アメリカ(ジェームズ)を攻撃していた敵の正体が判明する。武装極右組織ウォッチドッグスの一味だった。
 調査を行ったクリント(ホークアイ)によると、この組織は独自の愛国理論は標榜し、キャプテン・アメリカを賛美していたらしい。それが何故、今キャプテン・アメリカを攻撃しているのか。

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1945年3月 英国ロンドン

 連合国軍基地で、キャプテン・アメリカ(=スティーヴ・ロジャーズ)とバッキーはドイツ人捕虜を尋問していた。

キャプテン・アメリカ 「君は私と同じくただの兵士に過ぎない……。ヒトラーは君の故国を破滅させが、同じく君の人生まで破滅させてはいけない。話すんだ、英国から逃亡したバロン・ジーモのことを。……私にこの戦争を終わらせる手助けをしてくれ」

 降りしきる雨の中を歩きながら、尋問を終えたキャプテン・アメリカがバッキーに話しかける。

cap50_021.jpg 
キャプテン・アメリカ 「せっかくの誕生日にスパイの尋問とは期待外れだったろう?」

バッキー 「何事も期待はするなと学んできたさ、スティーヴ。あなたは20歳の誕生日をどうやって過ごした?」

キャプテン・アメリカ 「私か? 研究所にいたよ。……平たく言えば、モルモットだな」

(キャプテン・アメリカはバッキーの肩を抱いて引き寄せる)

キャプテン・アメリカ 「よし、バーに行こう。君の誕生日を祝うんだ

 バッキーにとってこれが最後の誕生日になった。数週間後、ジーモの要塞から飛び立った爆撃機を止めようとしたキャプテン・アメリカとバッキーは罠にはめられ、冷たい北の海に沈んだ。

 その後、ロシア(旧ソ連)によって発見されたバッキーは、記憶を消され、機械の左腕を与えられ、東側の暗殺者に仕立て上げられる。

ジェームズ: ウィンター・ソルジャーの年月だ。当時は誕生日などなかった。あったのは、ただ死と……数々の殺しだけ……忘れることなど出来ない程たくさんの。

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現在

 ジェームズは、ウォッチドッグスのメンバーを追いつめる。

キャプテン・アメリカ 「貴様らはいわば愛国者の一種でありながら、なぜ私をつけ狙う?」

サイバースーツ兵 「お、俺達は愛国者だ。テメェなんか……本物のキャプテン・アメリカじゃない」

キャプテン・アメリカ 「信じろ、誰よりもそれを分かっているのは、この俺だ……

 ウォッチドッグスのメンバーを拘束したジェームズは、疲労困憊になりながらアヴェンジャーズの秘密の隠れ家に戻る。マスクを外し、室内に入ると-----

cap50_030.jpg 
クリント 「ハッピー・バースディ、アヴェンジャー!」

一同 「ハッピー・バーズディ!」

 ジェームズを待ち受けていたのは、仲間のアヴェンジャーズ達の祝福の言葉だった。彼を祝うために装飾された部屋と、勢揃いした仲間達にジェームズは唖然とする。

クリント 「こういうの、もう随分ご無沙汰だったろうと思ってな。つまり、パーティーをだよ。ただ年を取るだけなら、あんたは80歳かそこらにはなってる筈だけどさ」

 ジェームズの年の数だけ何十本というキャンドルが灯されたバースディケーキの前に座らされながら、彼は思う。

ジェームズ: これは面白い……。スティーヴがコズミック・キューブに俺の記憶を戻すよう唱えた時、ある意味では……彼は心ならずとも俺に呪いをかけたのだ。

 彼によって現実の世界に連れ戻されたが……ここが自分の居場所だとなかなか受け入れられずにいる。時折、スティーヴがしてくれようとしたことを忘れてしまう……。

 スティーヴが俺を救おうとしてくれた。もう一度、俺に家族を作ろうとしてくれたんだ。

 そして、蝋燭を吹き消す前に願い事をしないのかと問われ、ジェームズは答える。

ジェームズ 「いいんだ……。願いは、もう叶っているからね

cap50_031b.jpg 

The End

 翻訳は原書をお持ちの方、または電子書籍サイト等で閲覧できる方にのみご覧いただけるようパスワードをかけています。
ユーザー名 cap50
パスワード 「Captain America vol.3 #50」 本編、最終ページ最後のコマのバッキーの台詞から、ラストの単語4文字を全て半角小文字で。
(ピリオド等の記号は含みません)。

翻訳

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<コメント>

 2004年11月から発刊されたCaptan America Vol.5シリーズにおいて、ライターを担当したエド・ブルベイカーは、キャプテン・アメリカの「少年相棒バッキー」の設定のいくつかを改訂しました。

 改訂以前のおおまかな設定はこうです。

 バッキーことジェームズ・ブキャナンは、陸軍兵士であった父を亡くして孤児となった後、陸軍基地内で養育されます。天真爛漫な少年は基地のマスコットボーイとして兵士達から可愛がられて成長しますが、そこで訓練中の”間抜けな新兵スティーヴ”と友人になります。ご存じの通り、この間抜けな新兵は世を忍ぶ仮の姿。その正体はアメリカ軍の英雄キャプテン・アメリカその人でした。
 ある日、バッキーは偶然にロジャーズがコスチュームから着替える様子を目撃してしまい、その事実を知ります。バッキーはキャプテン・アメリカの秘密を守る代わりに、訓練を受け、彼の相棒バッキーとなります。キャプテン・アメリカとともに幾多の活躍をしたバッキーでしたが、運命の日、敵の罠にかかり極寒の海に年若い命を散らします。


 つまり、バッキーはごく普通の少年(多少運動神経が良いとかはともかくとして)が、「偶然にキャプテン・アメリカと出会って」相棒となり、悪に対抗して八面六腑の活躍をする----という、いかにも子供が憧れそうな、漫画的な設定でした

 ブルベイカーは、この設定をより現実的な方向に修正します。

 基地内で数々の問題行動を起こしていたバッキーは生来の戦闘能力を認められ、予めキャプテン・アメリカの相棒となるべく計画された特殊訓練を受けた後、初めてキャプテン・アメリカに引き合わせられます。
 当初キャプテン・アメリカは16歳というバッキーの年齢が戦場に行くには若すぎると難色を示しますが、将軍によって「キャプテン・アメリカの少年相棒」という図式が若年層の戦意高揚について効果的なシンボルになると説得されます。そして、より大衆向けにアピールする物語--それこそが前述した改訂前の設定です----がプロパガンダとしてでっちあげられ、軍により広報されたのでした。

 終戦後、バッキーは旧ソ連に洗脳されたウィンターソルジャーとして失われた年月を過ごすことになりますが、ブルベイカーは「誕生日」を通して、この失われた日々は既にバッキーとして戦場にいた頃から始まっていたことを示唆します。だからこそ、キャプテン・アメリカ(スティーヴ・ロジャーズ)は、バッキーに対して責任を感じ、この現代で彼が人生と家族を取り戻すことを誰よりも願っていたのでした。

 今回は、バッキーを祝うクリントの言葉にテーマが凝縮されていると思います。ただ年月を重ねただけの日々は終わり、共に祝い、共に笑う人々の中にいてこそ、真実の人生がある。失われた年月に脅かされても絶望することはないのだと。バッキーはこれからも絶え間なく苦しみながらも、多くのものを手にしていくでしょう。かつて、氷の底から目覚めたスティーヴ・ロジャーズがそうであったように。



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