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Magneto-Testament #5

09 16, 2010 | Posted in Magneto-Testament

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Write: Greg Pak
Art   : Carmine Di Giandomenico
Color: Matt Holligsworth
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See part 1
See part 2
See part 3
See Part 4
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 初恋の少女マグダと再会したことで、マックスは生きる目的を取り戻した。しかし、その間にも収容所の外では戦局が進み、追いつめられていくドイツ軍は、被収容者の「処理」を加速させていた。

 マックスたちゾンダーコマンドは、密かに外のレジスタンスと連絡しあい収容所内で蜂起する計画を練っていた。計画では八月。だが、マックスにとって、それでは手遅れになる。何故なら、マグダのいるジプシー収容所が七月末に閉鎖されていまうのだ。それは、すなわち彼女の死を意味する。

 マックスは、死体から抜き取った金歯を賄賂にして、マグダを別の収容所に移す算段を付ける。

 蜂起の実行が遅れるままになっていた十月。今月中にはマックスたちも含め全員が殺されるだろう。

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マックス 「ふっ。水晶の夜の時、俺の父親は戦おうとした。だが、そうしたら家族全員が殺されていたかもしれなかった。
ゲットーでは、俺は人殺しのナチの腸(はらわた)を裂いてやることもできた。だが、そうしたら何百人ものユダヤ人が報復で殺されただろう。
二カ月前には、ハオプト・シャール・フューラーを墓穴に突き落してやることもできだ。だが、そうしていたら労働班全員が殺されていただろう。
そうやって皆を守るために、俺は何もしなかった。それでどうなった?どっちにしろ奴らはみんな殺したのさ」


 
 更に、マックスは別の収容所に移送されていたジプシーたちの生き残りが戻されてきたことを知る。急いで死体置き場に向かうマックスが見たものは、死体運搬車の中に半死の状態で横たわるマグダの姿だった。

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 マックスは、マグダをゾンダーコマンドの宿舎に運び匿うが、警備兵に見つかることを恐れた仲間は彼女を引き渡すよう彼に迫る。

マックス 「警備兵共を殺してやる」

ゾンダーコマンド1 「今朝、親衛隊が女1000人をガス室で殺す間、お前は普段通りにそこにいた。なのに今、この娘ひとりの為に仲間達を……」

カポ 「黙れ。親衛隊が第四焼却所の連中を中庭に並ばせている。どうやら殺すのを早めたようだな……。
だが、まだ反乱の合図が出ない。反乱を指揮する筈の阿呆はあれを見ながら、何人を犠牲にして残りを助けるか決めようとしている。今の、この俺のように。
俺達はみんな、正しい答えを知っている。そもそも、最初から彼女を見殺しにすべきだったと、マックスにも分かっている。だが、それが何だ?俺はもうこの問いにはうんざりだ。
俺達は”ノー”と言うんだ。そうだろ、マックス?ここにきて、ついに俺達は言うんだ-----」

 その時、轟音とともに第四焼却所が爆破され、炎が噴き上がる。ついに蜂起が始まったのだ。
 マックスたち第二焼却所のゾンダーコマンドも武器を手に外に飛び出した。マックスはマグダを抱えて走る。そして……。

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1948年9月
 アウシュビッツ=ビルケナウ収容所跡。一人の男の姿がある。彼は崩壊した焼却所の床に埋められていた缶を掘り出し、その中から手紙を取り出す。

私の名前はマックス・アイゼンハート。
この手紙を見つけたあなたへ、申し訳ない。
私はもう死んでいる……だから、
あなたに託す。
耳を傾ける人に話してれ。
耳を傾けない人にも話しくれ。
どうか。
このようなことが二度と起こらぬように。

The End

 翻訳は原書をお持ちの方、または電子書籍サイト等で閲覧できる方にのみご覧いただけるようパスワードをかけています。
ユーザー名 magneto5
パスワード 「Magneto Testament #05」本編 最終頁、マックスの最後の台詞5文字を全て半角小文字で。
(ピリオド等の記号は含みません)。

翻訳


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「Magneto Testament」はMarvel Unlimitedで配信されています(2015年12月現在)。
TPBは同名にて全話収録で発刊されています。

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